仲裁裁判所と国際裁判所について、超わかりやすく説明します。文末に南シナ海情勢に関するボクのコメントを記述しました。


仲裁裁判所とは

国際紛争を、紛争当事国の選任(複数の中から選んで任務に就かせること) をした第三者(裁判官など)の判断で解決するための裁判所を言います。


【どんなところか?】


●1899年 第1回ハーグ平和会議で設立されました。

●仲裁法廷になります。

●103の国が原条約や改正された条約のいずれかを批准しています。当裁判所はオランダ・ハーグに設置されています。


※ 批准(ひじゅん)とは

署名により内容が確定した条約に対して、国家の権限のある機関が,各国の憲法上の手続に従って行う、最終的な確認、および確定的な同意を与えるという行為です。

署名して法律で決まること、と思えばわかりやすいです。

●仲裁裁判所は、国際的な紛争の仲裁・調停・国際審査の運営を行います。

その業務は国際法と国際私法の領域も含まれます。

●事務局と、仲裁人の候補者リストによって構成されます。

紛争当事者は、このリストから裁判官を選定する仕組みです。

●公的に使われる言語は、フランス語と英語です。

紛争当事者間の取り決めで、合意された言語で開廷することもできます。


※関連した出来事

南シナ海情勢でフィリピンが中国に
仲裁裁判所で解決するよう、訴えてます。

一方で、ドイツが中国に国際裁判所で解決するよう、訴えてます。

中国は、反発しています。


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国際司法裁判所とは


International Court of Justiceなので、

略称 ICJです。

国連の主要機関になります。

国際連盟時代に設立されました。

常設国際司法裁判所の機能を引継いだものになります。

目的は、国際紛争の解決です。

国連憲章と、国際司法裁判所の規程に準拠し、活動をしています。

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【ボクの推理とコメント】

中国は、南シナ海問題をこれらの裁判所で解決するよう、フィリピンやドイツに促されても反発しています。

背景に歴史があり、おそらく中国は、ヨーロッパ、および西洋の裁判所などの法的機関が元々、嫌いな理由があるのでは?と思います。

中国の領有権に反対する考え方を持つ国々だから、敵国で構成された機関だと思っているのかもしれませんね…

元々、嫌いなものを無理やり、押しつけても結果は見え見えですよね…

こうなると、中国のバックのロシアが出てきて管理しそうな予感がします。

そろそろ、ロシアの出番でしょうか?

水面下で、中国がロシアに「お父さん、助けて!」と泣きつくような気もします。

皆様も一緒にお考えになってみては!